茂 倉 沢 鉱 山

茂倉沢鉱山はマンガン鉱山ですが、埼玉県の小松鉱山と同じくバナジウムを含む珍しい鉱物が見られます。当地のバナジウムを含む鉱物は、鈴木石、長島石やロスコー雲母などで『緑』が特徴です。他のマンガン鉱物産地と同様に、真っ黒な礫を探しながらの採集になりますが、最近はこの真っ黒な鉱石がなかなか見つからないようです。

鈴木石
バラ輝石と石英が混在する母岩の石英部分に見られます。透明感のある柱状結晶です。
(画像幅2.5mm)

ロスコー雲母
鈴木石と同様にバラ輝石と石英が混在する母岩のなかに見られます。鈴木石に比べるとやや濃い緑色です。
(画像幅5mm)

閃亜鉛鉱?
バラ輝石の中に透明度の高い結晶が見られました。感じはオリビン(橄欖石)に似ていますが、最終的に本鉱ではないか?となりました。
(画像幅5mm)

緑マンガン鉱
画像は採集直後にマニキュアを塗布してありますので、実物よりは光沢があり鮮やかな色調となっています。残念ながら1年弱で真っ黒になってしまいました。
(画像幅30mm)

バラ輝石
色が濃い目のものです。結晶は粗い感じです。中央上部に緑色を帯びた部分がありますが不明(ロスコー雲母?)です。
(画像幅40mm)

テフロ石
バラ輝石の中に、脂ぎったような緑色を帯びた部分が見られます。
(画像幅30mm)

ウイゼル石
ピンク色のバラ輝石(菱マンガン鉱)の中に見られる薄い肌色の部分が本鉱です。
(画像幅50mm)

四面銅鉱
石英っぽいバラ輝石のなかに見られます。画像では黒く映っていますが、実物は銀色光沢で端正な形状、累帯構造がみられます。極めて小さなものです。砒四面銅鉱か安四面銅鉱かは不明です。
(画像幅2mm)

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